成果を出したのになぜ会社から評価されないのか?

成果を出したのになぜ会社から評価されないのか?

「頑張ってるのに何で評価されないの?」
「同僚と評価が違うのはなぜ??」
そんな悩みを抱えている会社員は多いのではないでしょうか?

組織に属していれば少なからず意識する「人事評価」

自分の頑張りや成果に対して正当に評価されていないと感じたり、他人と比較して悩んだりする人も多いのではないでしょうか?

今回はそんな「人事評価」をテーマに自分の成果を適正に評価してもらうために必要な考え方をご紹介します。

人事評価制度が整っていない会社でも、あなたが評価される方法が必ずあります。

今の会社で頑張りたい人も、転職を考えている人も、この考え方を身につけて何処に行っても評価される人材になりましょう。

【評価体制】あなたの会社はどっち??

当然ながら、人事評価の基準が明確になっている組織と、そうでない組織があります。

人事評価体制が整っていない会社では上司の恣意的な評価が横行しがち。
そのため、そういった会社から転職を考える人も多いですが、実際には結局転職先も同じような状態だったというのはよくある話です。

日本ではまだまだ明確な人事評価制度を確立している企業は少なく、中小企業にはこの様な古い体質の組織は数多く残っています。

また評価体制が整っていたとしても頑張っているのに評価されないという人も多いはず。

こう言った場合、評価を得るまでのプロセスに原因があるのです。

なので、「評価基準が曖昧」「評価されない」という動機だけで転職することは得策ではなく、一度その環境を受け入れた上で評価を得る方法を模索していくことも選択肢の一つとして考える必要があるのです。

評価プロセス別対策方法

ではどうすれば会社から評価を得ることができるのでしょうか?
評価体制が整っているか否かで、その対策は異なってきます。
パターン別に対策を考えてみましょう。

評価体制が整っている企業

ある程度、評価体制が整っている企業では大きく評価されるまでのプロセスは以下のようになります。

努力→成果→認知→評価

まず努力をしなければ始まりません。
しかしながら努力をしただけでは評価されません。
成果を出した上でそれを上司に知ってもらう(認知)ことで初めてその”一部”が評価につながるのです。

たとえどれだけ頑張り成果を出したとしても評価に繋がるのはほんの一部。
努力の何割かが成果に結びつき、その何割かを上司に知ってもらえ、さらに評価されるのはその何割か。。。

つまり「頑張れば必ず評価される」というのは幻想
しかしながら、仕事の仕方によって各フェーズでの目減りを抑えることは可能です。

以下、各フェーズでの対策方法を解説していきます。

①努力の絶対量を確保する

まず努力しないことには何も始まりません。
「どうせ評価してもらえないなら頑張る必要なんてない」
そんな風に腐っていませんか??
努力の量は計りにくいので一概に何時間・何をすればいいとは言えませんが、業務内はもちろんのこと業務外においても勉強するなど、日々努力をしてこそ、やっと何割かが実を結ぶのです。
根気強く自分なりの努力を続けましょう。

②求める成果に対して正しい努力を

これは成果にしっかり結びつくような努力をするということ。
努力しても結果が出ないのは虚しいですよね。
「自分は何のためにこの仕事をしているのか?」
「どうなりたくて勉強しているのか?」
目的意識を持ち続け、努力の方向が外れていないかを確認しながら頑張ることで、効率的に成果を出していくことができるのです。

③成果をアピールする

成果が出ればそれを評価者に認知してもらわなければなりません。
成果による具体的なメリットをわかりやすい言葉で伝えていく必要があります。
しかしながらここで注意しなければならないのが過剰なアピールで印象を悪くしてしまうこと
適切なタイミングで、謙虚さを忘れず「報告」することが大切です。

④その成果は会社や上司が求めているものか?

必ずしも会社や上司がその成果を望まない場合があります。
例えば、営業でたくさんの新規顧客を獲得しても、狙った層でなかった場合、「頑張ってくれたんだけど、そこじゃないんだよな〜」となってしまいます。
また、ひどい場合には成果を出したはずなのに左遷されてしまうといったことも起こり得ます。
一例として参考になる記事がこちら

何れにしても、一見成果に見えても広い視野で俯瞰的に見ると望まれていない場合もあるので、普段から組織の方針や上司の考えを把握しておくことが重要です。

評価体制が整っていない企業

では逆に評価体制が整っていない組織では何に気をつければ良いでしょうか?

評価までのプロセスは以下のようになります。

コミュニケーション→印象付け→評価

大した成果はないのに何故か評価される人がいますよね。
彼らは知ってか知らずか、このプロセスに上手くハマっているのです。

①接点を多く持つ

評価されたいならコミュニケーションの絶対量を増やすこと。
社内でウザくない範囲でこまめにコミュニケーションを取ることから始まり、飲み会などにも面倒くさがらず積極的に参加して、とにかく上司と接点を多く持ちましょう。

このご時世、とても古い考えのように思えますが、多くの企業ではその古い時代を生きてきた人達が上司であることも事実。
割り切って頑張ることも必要なのです。

②メリットを提供して「かわいいヤツ」になる

ただコミュニケーションを取るだけでは意味がありません。
常にメリットを提供する事を心がけましょう。
上司の性格によってニーズも様々。
承認欲求が満たされていないなら愚痴を聞いて共感し、持ち上げる事で心を満たしてあげましょう。
自己顕示欲が満たされていないなら自慢話や説教をじっくり聞いてあげましょう。
仕事の場面では上司が求めている事をほんの少しだけ先読みして動きましょう。
そうする事でその上司にとって「かわいいヤツ」という印象付けをすることができるのです。

③上司が安心できる存在であれ

そして最後は「上司よりは仕事ができない」というブランディングです。
もちろん同僚の中でもある程度仕事のできる存在になることが前提条件ですが、上司を上回るようなポテンシャルを見せることはリスクを孕みます。
上司も人間。誰しも部下に追い抜かされるのは怖いもの。
なんだかんだ自分のポジションを守ることに必死なのです。
自分のポジションを脅かすような存在は出世させたくないのが本音。
やるせない思いはあるかもしれませんが、歯を食いしばって出しゃばらず、上司と良好な関係を築くことが大切です。
「能ある鷹は爪を隠す」を体現しましょう。

まとめ

どんな会社においても作戦次第で評価を得ることは可能だということがわかっていただけたでしょうか?

評価のプロセスは2パターン

評価体制があるなら・・・
努力→成果→認知→評価

①努力の絶対量を確保する
②求める成果に対して正しい努力を
③成果をアピールする
④その成果は会社や上司が求めているものか?を考える
評価体制が無いなら・・・
コミュニケーション→印象付け→評価

①接点を多く持つ
②メリットを提供して「かわいいヤツ」になる
③上司が安心できる存在であれ

とはいえ、今後、後者のような評価体制が曖昧な組織は徐々に淘汰されていきます。
働き手が不足していく中、AIなどの技術革新が起こっているとはいえ、民間の中小企業が手頃に導入できる時代はまだまだ先。
旧態依然とした会社は世の中の変化に対応できず消えていくことは想像に難くありません。

そして、そんな状況は個人にも大きな影響を及ぼします。
個人のスキル・能力がものを言う時代がすでに到来しています。
評価される事ばかり意識し、自分の実質的な能力・市場価値を高めなければいずれ後悔するでしょう。
評価されることも大事ですが、自分の能力を開発することも忘れないでください。

石も磨けば輝き出す!!

この記事が上昇志向がある皆さんの一助になれば幸いです。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
今後ともよろしく願いいたします。