「組織を変える」という無理ゲーに消耗しないために
- 2020.09.06
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「ぜひ有望な君に組織を変えてほしい!」
そう煽られて士気高く入社した会社。
この数年自分なりに奮闘してきたけれど、一体何を変えられただろうか・・・
ふとこんな想いに駆られたことってありませんか?
特に新卒で入った会社では、こういった出来事は、もはや「あるある」ではないでしょうか?
「ちょっと疲れてしまった・・・」というあなたは今すぐ思考を変えたほうがいいですよ。
今回は、新卒で入社した会社で体調を崩した私の実体験から「組織を変える」ことの難しさと諦めることの重要性について書きたいと思います。
強すぎる正義感は心を蝕む
世代を超え「正義のヒーロー」は多くの人を魅了してきました。
時代劇からSFまで、多くのストーリーに用いられる「勧善懲悪」
単純明快に「悪」と「正義」を切り分けて描くことで見るものの正義感や道徳感情を刺激し、スムーズに主人公(ヒーロー)へ感情移入させる手法としてよく使われます。
この類の物語は例外なく「正義が勝つ」というエンドを迎えますが現実世界ではそんなことありませんよね?
「いやいや、そんなことないよ。諦めなければ正義は必ず勝つものだ」
そんな風に少しでも感じたなら注意が必要
強すぎる正義感にがんじがらめになっている可能性があります。
「勧善懲悪」に潜む罠
私たちは幼い時からこの「勧善懲悪」というストーリーに触れ、そこから悪を退治する高揚感や正義とは何たるかを学び育ってきました。
小さい頃、両親から「悪いことをする奴は必ず痛い目を見る」と教えられて育った人も多いのではないでしょうか?
しかし、これらの考え方は「悪は痛い目を見るべき」「正義は果たされなければならない」という信念として固定化されてしまうと不可能な「悪の駆逐」に執着したり、「善」と「悪」の二元論でしか物事を捉えられなくなるなど非常に危険な側面を持ちます。
私自身も以前は上記のように「勧善懲悪」的に物事を考える癖があり、「組織の隠蔽体質を変えるべき」「古い感覚の組織を一掃すべき」という大義名分を掲げて、1人で組織を変えようと空回りしたり、正論を振り回して敵を量産したり・・・
危険な正義感でイキリ勃ち、挙句の果てには精神を病んで会社に行けなくなったこともありました。
もちろん考えを共にする友人や協力してくれた同僚もいました。
偏りはあるものの自分の理屈が大きく間違っていたようには思いません。
しかしながら今振り返ってみると、納得できない組織で抗い続けることしか選択できなかったことを非常に悔いています。
疲れたならマインドチェンジが必要
もしあなたに少しでも思い当たることがあるのなら、一歩後ろに下がって冷静に状況を見つめてみることをお勧めします。
「それはあなたの手に負えることですか?」
「周りの人はその変革を本当に望んでいるのでしょうか?」
「それはあなたがやらなければならない事でしょうか?」
目の前の「巨悪」にばかり気を取られると視野が狭まってしまいます。
一歩引いてみれば、避けて通り過ぎることもできるはず。
部署異動や転職など、戦うことで精神を消耗し続けるのではなく、もっと自分がのびのびと活躍できる環境を探すことも検討してみることをお勧めします。
悪や壁に固執するのではなく、大切なのは「前に進む」事
時には色んな方法を考えてみることも必要なのです。
それでも諦められないならチェックしてみよう
それでもまだ諦められないあなたに質問です。
以下、どれか1つでも当てはまるのなら「組織の変革」は難しいです。
□トップへ正確な情報が伝わらない
□トップにその組織を変えるだけの力量がない
結局は組織を変えたいならトップに動いてもらうしかないのです。
それができない組織はいずれ崩壊します。
もしそんな組織を変えようとしているならあなたの労力は全て無駄
早く組織を離れる事をお勧めします。
ヒーローでも悪役でもない。
1人の人間として自分の人生を生きよう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事がお役に立てれば幸いです。
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