ゼネラリスト・スペシャリストの違いとキャリア戦略
- 2020.07.04
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キャリアを考えていく上で、将来自分がどんな人材になりたいのか明確にすることは重要です。
人材を表現するときによく「ゼネラリスト」と「スペシャリスト」という言葉が使われます。
今回はこの2つの言葉について解説するとともに、どのようにキャリアを積むべきか?を考えていきたいと思います。
ゼネラリストとは
「ゼラリスト」とは、主にマネジメントに特化した人材で幅広い知識を有する人材を指します。
一般企業などでは総合職などと表現され、役職者など高い視点から俯瞰して物事を認識し、チームを引っ張っていくリーダーとして活躍します。
スペシャリストとは
ゼネラリストが幅広い知識を持っているのに対して「スペシャリスト」とはある特定の分野でより深い知識や技能を備えた人材を指します。
一般には専門職と呼ばれるタイプの人材でいわゆる「職人」などが当てはまります。
ゼネラリストとスペシャリストの違い
ゼネラリストとスペシャリストは互いに相反する人材だと思われがちですが、実際には明確に棲み分けることは難しく、単なる「能力の方向性」を表しているにすぎません。
上図Bのようにゼネラリストでありスペシャリストでもある人、あるいはCのようにどちらにも当てはまらない人が存在するように、実際にはゼネラリスト的能力とスペシャリスト的能力のバランスによって人材の種類が決定づけられます。
結局どちらが有利?
ではゼネラリストとスペシャリストのどちらを目指すべきでしょうか?
その人の性格や適性に応じて考えるべきだと言われていますが、私はゼネラリストを目指す人もまずはスペシャリストに向けて努力すべきだと考えています。
その理由は「市場価値」です。
そもそも日本は終身雇用制の中で1つの会社で出世を目指して競争していくという一つの慣習が出来上がっていました。
出世するためには部下を教育しマネジメントしていく能力、すなわちゼネラリストとしての能力を磨くことが必須であり、そのため今なお日本はゼネラリストの割合が高いと言われます。
しかしながら終身雇用制が崩壊した今、転職が一般的になり「自分の価値を示す」ことの重要性が高くなりました。
ゼネラリストが得意とするマネジメントや調整力といった能力は「実績」などの具体化が難しく、転職市場において非常に厳しい戦いを迫られる環境になっています。
「私は〇〇ができます」
「御社にとって(顧客に対して)〇〇という価値を提供できます」
という強みや、雇用主や顧客が得られるベネフィットを具体的に伝え、採用担当者にイメージしてもらうことが重要。
そのためにはゼネラリストを目指すにせよ何らかのわかりやすい強み・武器を身につけておく。
その上で、知識の幅を広げ、マネジメント能力を磨いていくことが大切なのです。
まとめ
- ゼネラリストとは「マネジメント力」に秀でた人材
- スペシャリストとは「技術力」に秀でた人材
- ゼネラリストとスペシャリストは相反しない(併せ持つことができる)
- まずは何らかのスペシャリストを目指そう
自分の能力を開発しながら自分の活躍の幅を広げていけば、いずれマネジメントを経験する機会も得られるでしょう。
人材の流動性が高まる今、まずはスペシャリストとして自分の「ブランド力」を磨くことが大切です。
あなたは何のプロ?
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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